『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!
VOL.320 / 全国『うつヌケ温泉』探訪記(20)古遠部温泉『古遠部温泉』
2021年7月7日発行
今週の目次
1.コラム~うつうつ湯避行 = 下諏訪温泉に取材に出かけてきたのだが。
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2.今週の“一湯”両断!= 全国『うつヌケ温泉』探訪記(20)古遠部温泉
3.読者からのおたよりコーナー = 俵山温泉の水素の件について
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1.コラム~うつうつ湯避行 #320
「下諏訪温泉に取材に出かけてきたのだが。 。 」
先週半ば、某新聞連載の取材で長野県下諏訪温泉へ出かけてきた。 訪ねるのは何度目か忘れたが、泊まるのは3回目。 いずれも『下諏訪宿桔梗屋』に泊まった。 創業は元禄3年、現当主は13代目で、女性の両角三姉妹が300年以上の歴史を守り続けている。 詳細は記事になったあとでまたご報告したい。
しかし、下諏訪を訪ねるといつも思うのは、なんでオルゴール博物館や時計工房儀象堂なんだろうか、ということ。 若い客を呼びたい気持ちもわかるし、地元はセイコーのお膝元でもあるので、理解できないわけではないのだが、江戸時代の町並みの中に中華風の建物が建っているのはどうにも違和感がある。
昔建っていたのかは不勉強でわからないけど、どうせなら川越みたいに時の鐘を復元とかした方が真っ当ではないだろうか。
以前訪ねた時には、宿場中心部の広重の浮世絵の壁画のところに下諏訪温泉の元になった綿の湯のモミュメントがあって(これはいまもある)、永六輔揮毫の碑とともに湯が湧いていた。 諏訪大社下社秋宮の祭神の妃が上社から湯を綿に染み込ませて運んできたところから湯が湧いたという重大なスポットだ。
この温泉が今は湧いていなかった。 聞くところによれば、この湯の代わりに、各宿に綿の湯源泉を引いて玄関先に温泉つくばいを作ったとか。 おかげで湯量が減り、下諏訪で一番熱い旦過の湯源泉を混合しているともいう。 それで源泉かけ流しの宿のお風呂が、ものすごく熱くなってしまったそうだ。 何が何やら、本末転倒な気もする。
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