日刊 大石英司の代替空港
▲▽外交官・林知彦▽▲
今日も膨大なニュース量です。
※ (日曜に想う)戦時収容所、受け継がれた「人道」 論説委員・沢村亙
https://www.asahi.com/articles/DA3S14961397.html?iref=pc_ss_date_article
良い記事なのに、全文を読めないというのが残念です。せめて固有名詞くらい
までは公開して欲しかった。会社や図書館で新聞のバックナンバーを読める方は
ぜひ日曜の記事を捲って下さい。
これは、外交官・林知彦なる人物に関する記事です。林は開戦当時、ロンドン
に赴任しており、敵性人としてマン島に拘束される。マン島の収容所は、自治も
認められ、収容所のお手本のような施設だった。林はそこで七ヶ月間過ごして海
路、同胞と供に帰国する。そして1943年に上海に赴任し、「龍華民間人収容所」
の所長に就く。
ちなみにこの「龍華民間人収容所」を巡っては、スピルバーグの「太陽の帝
国」に、舞台として登場するはずだけど、そんなに良い描き方はされていないと
思う。
林は、ここで所長として、マン島での経験を元に民主的な運営に努め、病人が
出ると、自分の専用車を出して病院にまで連れて行ってくれた。
戦後、もちろん彼は戦犯として捕らえ、最初は巣鴨プリズンに、後に香港の刑
務所へと移送されるわけですが、当時の外国人収容者たち(たぶんほとんどは英
国人)が嘆願運動を繰り広げ、戦犯容疑は晴れて帰国し、外交官として再出発し
て戦後を生きて1999年に没した。
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