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吸入薬 PART2「COPDの吸入薬」

ドクター畑地の診察室
ドクター畑地の診察室97.2021.7.11. 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信! https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php **************************************** 吸入薬 PART2 COPDの吸入薬 “喘息”と言えば多くの人がご存知ですが、“COPD”はあまりポピュラーではありません。日本国民の中でCOPDという病気を知っている人は25%いないと言われています。簡単に言えば“タバコを吸っている人がなる怖い病気で、色々な病気を合併することが多い”疾患です。少し前にはなりますが、笑点の桂歌丸さんが亡くなったのもこの病気のためです。まず、この病気は多くの人に知ってもらうことが大切で、我々松阪市民病院では様々な啓発活動を行なっています。ラジオ番組“肺、オサムに訊け”、松阪けいりんでの“COPD啓発カップ”、松阪地区の公民館での“出前講座”のなど行っていましたが、最近はCOVID-19の影響であまり啓発活動が行えていないことは残念です。 COPDには肺気腫と慢性気管支炎があり、簡単に言えば“タバコ10年間1箱以上(5年なら2箱、10pack yearと言います)吸っていたあるいは吸っている人で、咳や痰が多く、動くと息切れするなどの症状があれば、特に65歳以上の人はCOPDになっている”なんて言っても間違いでは無いと思います。 ※Pack year ・・・ (1日の喫煙本数÷20本)×喫煙年数

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