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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 080
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、中国のスーパーについてご紹介します。
各スーパーの2021年第1四半期の財務報告書が出揃い、関係者に衝撃を与えています。ほとんどすべてのスーパーが減収減益となり、苦境に立たされていることが明らかとなりました。
この時期、なんらかの外部要因があって、一時的に業績が悪化しているのであればともかく、この苦境は構造的なものです。2016年からの新小売の攻勢で体力が削ぎ落とされていたところに、社区団購が登場して、大量のお客を奪われてしまいました。新小売ではスマホに馴染んでいる若者層、現役層が奪われ、社区団購では中高年まで奪われています。
各スーパーは、独自に新小売スーパーを出店したり、到家サービス(宅配)を始めていますが、テック企業の攻勢に太刀打ちができません。このまま行くと、年内に大きな地殻変動が起きてもおかしくないほどの危険水域に入っています。
そこで、今回はスーパーの歴史を振り返り、テック企業はどのようにして参入をし、スーパーはそれにどのように対抗していったのかをご紹介します。特に、中国で最大のチェーンスーパーとなり、新しい技術への対応にも積極的な永輝(ヨンホイ)の事例を中心にご紹介します。また、キャッシュレス決済や新小売にうまく対応ができている台湾のスーパー「全聯」の事例もご紹介します。
今回は、スーパーが苦境に立たされている理由についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 080
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▼目次▼
中国主要スーパーが軒並み減収減益の危険水域。もはや店頭販売だけでは生き残れない
アリババ物語その79
3. 今週の「中華IT最新事情」
4. Q&Aコーナー
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