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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第436号2021.7.6配信分
●教科書が読めないまま大学生になる!?
若者よ、川を上り、海を渡れ。川を上るは歴史に学ぶこと。連綿と続く時の
流れを遡るの意。海を渡れは文字通り。約37万平方キロメートル、6852島で構
成される島国日本を離れ、海を渡外から見た日本を知ることを意味する。
このメルマガの読者にどれほどの若い世代がいるのか知らない。メルマガの
ような長文の記事で構成される『メディア』は好まれない。ベストセラーにな
った『AIvs教科書が読めない子どもたち』を著した新井紀子教授は、同書の
中でふつうの日本語で書かれた文章を理解する"読解力"の著しい低下が未来を
暗くしている、と指摘している。
近頃のSNSなどを見ていてお気づきな方もあるだろうが、例えばtwitter
のような140という文字制限のある短文でも読み解く力に疑問符が付くことが
少なくない。私なども例えばFACEBOOKに書いた一文に対して、どう斜め読みし
たらこういう意見が出るのか?としばし考え込むことが少なくないし、本メル
マガについても同断だ。
たまにSNSを流し読みしていて、何でこの意見に対してこういう反応をす
る?中身を読まずにタイトルや小見出しだけで脊髄反射しているパターンも見
受けられる。私も偉そうなことは言えないが、少なくとも読んで意味が分かる
までは反応しないようにしている。なるべく本を読み、耐性をつける必要があ
ると思うが、ここは人それぞれ。読書は生活習慣でもあり、SNSが代替品と
しての機能を持ち得ることを考えると、そうそう簡単に奇麗事で割り切れるよ
うな話ではないかもしれない。
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