今週のざっくばらん
オプション取引:Covered Call
私は基本的に株を長期で保有するタイプで、長いものだと10年、20年のスパンで持ち続けます。現在所有している株の中では、Microsoft(20年超) と Apple(約15年)がもっとも長いものです。
しかし、ごくたまに、オプションで遊ぶことがあります。長期で保有している株が、一時的なブームで上がりすぎたと感じた時には、Call Option を売ります(Covered Call と呼ばれる手法です)。Call Option とは、ベンチャー企業が社員向けに発行する Stock Option と同じで、「将来のある時点で株価を特定の価格(行使価格)で買う権利」のことです。
Option の価格は、そのオプションが無効になる日付と、行使価格で決まります。
Tesla(この原稿を書いている時点7月7日の株価が $644.65)、7月9日締めの Call Option 価格を見ると以下のようになっています。
左側の文字列は、オプションの識別子です。"G0921C"の部分は日付やオプションの種類などを含む情報で、最後の6桁の数字が、行使価格を示しています。つまり、
の部分は、「7月9日に1株を$645.00で購入する権利」が $9.00 で取引されていることを示します。
「7月7日現在の価格が$644.65なのに、7月9日に$645.00で買う権利が $9.00 もするのって不思議だ」と感じる人が多いと思いますが、当然です(私もそう思います)。Tesla のような値動きの激しい株だと、1日で $20〜$30 動くのが当たり前なので、2日以内に $654 (=$645 + $9) になると期待している人が $9.00 も喜んで払うのです。
「株価があがると思うならば、株を買えば良いではないか?」と思うかもしれませんが、株価は $654 もするので、たとえ2日で $20 上昇したとしても、3%(=20 / 646)しか増えませんが、この Call Option を買えば、100%以上(=(20-9) / 9) のリターンを得ることが可能になります。
2ヶ月後の9月17日締めの Call Option の価格を見てみると、もっと面白いことになっています。
比較しやすいように、同じ値段のものを抜き出して比べると、「7月9日に1株を$660.00で購入する権利」がわずか $3.38 で購入できるのに対し、「9月17日に1株を$660.00で購入する権利」は$50.09 もするのです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)