おはようございます。
八木翼です。
米国債が乱高下していますね。
この背後には、「銀行が国債を売っている」という事実があります。
最近は、国債金利が3月の1.6%から1.3%程度まで下落しています。
SLRというのはSupplementary Leverage Ratioの略で、補完的レバレッジレイティオです。
これが何を意味するのかというと、銀行は自己資本に対して、いくらまで借入できるか?という割合を決めたものです。
例えば、100万円が自己資本(ティア1と呼ばれます。資本金、法定準備金、利益剰余金、などです。)だったとしましょう。
「3倍までは借金して良いよ。」という場合、その「3倍」がSLRです。
この「借金」とは何かというと、みなさんが口座にお金を預けると、銀行はみなさんから短期的にいつでも返しますという条件で、借金をしたことになります。
今はコロナ給付金などでお金が溢れかえっているので、みなさん銀行に預金するわけですが、そうなると銀行はいっぱい借金することになるわけです。
そうなれば、当然、銀行はキャッシュを増やす必要があります。
コロナ時は、SLRの計算から米国債が除外されることとなっていました。
つまり、米国債については、「借金をして購入したものとしてカウントしない。」としていたわけです。すると、当然、みんなのお金を国債購入に費やせば、ノーリスクで儲けることができます。
しかし、それが3月に撤回され、「米国債購入は投資と一緒。上限の適用対象となる。」となりました。
先ほどの例で行くと、資本金が100万円、借入金が200万円そのお金を全額300万円分、国債に投資していたとしましょう。
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