週明け13日発表の「アメリカの6月の消費者物価指数(CPI)」
は、前年同月比で総合では5.4%、コアでは4.5%の上昇と、
市場予想を大きく上回るものでした!
さらにさらに、翌日14日発表の「アメリカの6月の生産者物価
指数(PPI)」は、もっと驚くべき上昇率でした!
おそらく8月のCPIは総合では6~7%の上昇となることでしょ
う。
アメリカではインフレが火を噴いているのです。
今やアメリカ経済には「早期のテイパリング」が必須なのですが、
パウエルFRBは難しい局面に立たされていて、FRBは「早期のテ
イパリング」をためらっているようにも見受けられます。
折しも、FRBは6月FOMCで「リバースレポ・ファシリティー」
に0.05%の付利を決定。
すると、このファシリティーに、今では1兆ドル規模の民間の短
期マネーが短期金融市場から待避、FRB内部に「豚積み」されて
います!!!
利にさとい金融のプロフェッショナルたちが、確実だとは言え、
リスクテイクを控えて、わずか0.05%の付利を目当てに、毎日
1兆ドル規模もの短期マネーをせっせと行ったり来たりさせてい
るという現実は、本当に驚愕すべきことです。
本来ならば、パウエルFRBは、市場期待を裏切ってでも7月28
~29日のFOMCで唐突にテイパリングを発表しなければなり
ません。遅くても8月末日のジャクソンホールでテイパリングを
発表すると予告しなければなりません。
しかしながら、もし、パウエルFRBが来たるべき7月末のFOMC
でテイパリング発表をためらうようならば、ためらうパウエル
FRBに代わって、民間部門が行動を起こすことでしょう。
ためらうことなく民間部門がその短期マネーをさらにFRB内部へ
待避、「豚積み」を積み増すことでしょう。
民間のじゃぶじゃぶマネーが「FRBのテイパリング」に代わって、
市場メカニズムを通じて短期金融市場の金利を押し上げるわけで
す。
かくして、この夏、「FRBのテイパリング」に取って代わって「民
間版テイパリング」と言うべき現象が起きそうです!!!
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