ドッグマニュアル・犬を学ぶ・犬を知る
メルマガ購読者の方には、「号外」としてこの記事が手元に届くと思います。
ドッグマニュアルというタイトルで、犬を飼うすべての方に読んで欲しい記事をメルマガ以外でも書いておりますので、
そちらを読まれた方も多いと思います。
今回はそれを元に、改正、追加など手を加えてもう一度読んでもらうために発行いたします。
「ドッグマニュアル」は、犬のしつけ本ではありません。
犬を躾けるためのテクニックは一切書いておりません。
『犬を飼う』飼い主さんへの心構えを書いております。
最近でも、飼い犬による事故や事件のニュースは多く目にします。
環境省の統計資料「動物愛護管理行政事務提要(令和元年度版)」によると、犬による咬傷事故は年間4249件、
そのうち公共の場での発生が2421件。あくまで報告があったものだけなので
、実際にはさらに多くの事故が起きていることが予想されます。
犬は時として、人や他の動物に対して攻撃的な態度を見せることがあります。たとえば普段はおとなしい犬でも、何かを察知してうなり声を上げたり、吠えたり、噛み付いたりすることもあります。また、神経質、怖がり、過去にトラウマを抱えているなど、犬の性質や性格、経験によって攻撃的になるケースもあります。
なぜ、犬はこういう行動をとるのか?攻撃的になったりするのか?
答えは「犬」という動物だからです。
そして、私がなぜ、これを書くに至ったのか。
すべては『犬の為』です。犬を守るためです。
私は、ロスで、犬に関わる仕事をボランティアを含め、長年やってきました。
ざっとご説明しますと、まず、ロスで私は普通に犬を飼いました。
そこから始まったのです。
犬のデイケア(幼稚園、お泊り施設)で勤務することで、「レスキュー犬」
(飼い主のいない犬)の存在を知りました。
犬を飼って捨てる人がいることを知りました。
犬が人を襲うことを知りました。
犬によって、人間が怪我をする、あるいは人を殺すこともあり得る現実を知りました。
そういう犬を集めるシェルターという施設があることを知りました。
シェルターに入った犬の多くが殺処分であることを知りました。
そして、こちらの殺処分の仕方と日本の殺処分の仕方が違うことを知りました。
各国で処分の仕方が違うことを知りました。
シェルターには民間の運営するものと、郡や市が運営するものがあることを知りました。
そこでボランティアをするうちに、人に危害を与える危険な犬がいることを知りましたし、
どれだけこちらが助ける目的で犬に接していても、犬には通じないというもどかしさも経験しました。
恩をアダで返されることを多く経験しました。
自分の行動が影響して、犬たちが喧嘩をすることを知りました。
犬同士の争いを、多く経験しました。
犬の生死も目の前で何度も見てきました。
犬に襲われているスタッフを、自ら助けた経験をしました。
犬に襲われた経験もしました。
そして、私は犬の行動学を独自で学びました。観察の毎日から始まり、約 7 年間、観察し続けました。
一匹づつの犬ではなく、犬の大群の中に身を置いて、多いときでは 120 匹の犬たちを相手に
仕事をしました。
そして 70 匹以上の犬で、犬アレルギーの喘息が発症するという自分の限界を知ることもできました。
そんな女が、なぜこれを書いているのか。
あまりにも、無知すぎる犬の飼い主が多すぎるからです。
犬のトレーナーという仕事をしていくうえで、多くの疑問や怒りが、自分の中にいつもありました。
人間の「無知」が、『犬』を苦しめている事実を多く経験しました。
犬が人を噛んだ、犬が人に威嚇する、犬が引っ張って事故を起こした、呼びもどしても戻ってこなかった挙句、車にはねられた、こういう問題を解決していくうえで、一番大事なことが
理解されていない!ということに、腹立たしさを感じるようになりました。
こういう問題があった場合、結果的に犬が捨てられたり、殺処分されたり、犬が怪我をしたり、犬が人に怪我を負わせたり、
飼い主と犬、双方がHappyではない現実を多く見てきました。
とくに、犬に関しては、人間がもっと犬という生き物、動物を知る必要性がある!
そして、もう何年も、私はメルマガを執筆しております。
でももっともっと、多くの人に「犬」をいう動物を理解してもらうために、これを書くことを決めたのです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)