前回、小池という人の大衆心理を動かし、見抜く能力を書いたわけだが、先週の金曜日くらいからその逆の典型例を見ることになった。
西村という経済再生担当大臣が、酒類の提供禁止に協力しない店に協力してもらうために金融機関に協力してもらうという趣旨の発言をしたわけだが、金融機関に融資引き揚げをちらつかせて脅せという意味にとられ、大炎上を食らうことになった。
法的な根拠がない上に、経済再生大臣が、むしろ倒産を促進するような発言をしたのだから、叩かれて当たり前と言えるが、ここしばらくの政治家の失言の中で最大級の反発といえるものが起こった。
今の飲食店の不満を考えたら、まさに大衆心理が読めない典型例だったという点で、小池氏と対照的と言えるものだった。
小池氏も、政治記者その他からかなりの嫌われ者だったようで、私の出演する大阪の本音番組『正義のミカタ』でも、私の前回のメルマガ(こっちのほうが先に書いていたが、向こうのオンエアのほうが、私にメルマガ発行より先だった)に書かれた趣旨で痛烈に批判されていた。
しかし、彼女の応援を求める都民ファーストの議員のように一定のシンパもいるのは確かだ。
実は、この『正義のミカタ』に私も出ていて、遅刻しても謝らないいけすなかい男であったことをつい暴露してしまったが、西村失言の後、大阪のテレビをみたわけでない記者たちから取材を受けた際に、西村という人が政治を取材する記者たちにいかに嫌われているかを思い知ることになった。
小池という人も、ろくな行政実績をあげていないが大きなミスがないので、過労で倒れたり、愛犬が死んで鬱になったことにしたり、「どこかでバタッと倒れるかもしれないが」などという浪花節発言で、人気が急上昇するわけだが、同じようにろくに実績を上げていない代わりにミスがない西村という人は、ちょっとした失言で大バッシングを受ける。
周囲の政治家たちも西村という人が嫌われ者だと知っているのか、誰も味方になろうとしない。
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