「本多さん!」
衆議院宿舎のエレベーターで本多平直衆議院議員とばったり鉢合わせした。 立憲民主党の法務部会で、刑法の性犯罪規定の見直しについて議論した際の「14歳との性交」発言で窮地に立たされている本多代議士はだいぶやつれていた。
石川 痩せましたね。
本多 いろいろあったから。
石川 本多先生、前に出るべきですよ。
本多 石川さんはいろいろ修羅場をくぐってきたからね。
最後は背中を押して送り出した。 別れ際に本多先生は「きょうがヤマ場なんでね」と言い残し、車に乗っていった。
昼の朝日新聞のデジタル版で、立憲民主党本部が次期衆院選での本多代議士の公認内定を取り消す方針を固めたと知った。 ヤマ場とはこのことだったんだろう。
枝野執行部は本多代議士の「党員資格1年停止」を党の倫理委員会に諮ることを常任幹事会に提案し、了承された。 7月26日に開催予定の倫理委員会で党員資格1年停止が妥当と判断されれば、本多代議士は次期衆院選の北海道4区での公認資格を失う。 事実上の切腹だ。
党内では、非公開の会議での発言で政治生命を失ってしまったことに対し、「処分が重すぎる」という声も多い。
私は、騒動後に本多さんの肉声が聞こえてこないことが一番問題だと思う。 執行部は本多代議士に報道機関への発信をしないように指示していると聞くが、黙っておけと指示する一方で処分するというのは腑に落ちない。
確かに本多代議士の発言は誤解を招くものだ。 会議に出席していた外部講師に対する威圧的な態度も褒められたものではない。 しかし、弁明もさせずに政治生命を奪うのは厳しすぎると思う。
私は離党も議員辞職も経験している。 その都度、政治生命を奪われそうになった。 しかし、地元の支援者の温かい支援のおかげで、きょう、何とか生きながらえている。 それは、私が「決してやましいことはしていない」と発信し、それを地元の後援者や有権者が「石川のことはよく知っている。 あいつは信頼できる」と思っていてくれているからだと思う。
党執行部は、本多さんに弁明の機会を与えたうえで、処分を判断すべきだ。
そして、本多代議士も……
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