立体化させた対中戦略
最大のウイークは消費
敵性国家の位置づけへ
冴えたバイデンの手腕
米国バイデン政権は7月20日、発足して半年経つ。この間に、外交政策では対中包囲網づくりに奔走し、同盟国の結束を固めた。国内政策では、4兆ドルの大型予算でインフラ整備などを提案。米議会は、与野党が3.5兆ドルで折り合いを付ける形となった。
バイデン政権が、外交・内政の面で従来にない動きを見せている理由は、中国を強く意識した結果である。「強い米国」を前面に出して、中国に侮られない国力を見せつけようという狙いにほかならない。米国は、中国について米国覇権へ挑戦する「敵性国家」という厳しい位置づけをした。これは、トランプ前政権の対中路線を引継ぐもので、さらに肉付けして同盟国を巻き込んだ一体的な対抗策を確立した。
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