第046号「心酔できない私とグリーンブック」

久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽 」 毎月第1-4 火曜日発行 vol.46 2021/07/20 発 行 *========*========*=======*=======* ============= ４．久米のイチオシ ‐‐‐‐ 泣いて笑ってほっこりする実話映画「グリーンブック」 みなさんはグリーンブックをご存じでしたか？私はこの映画で初めて知ったのです。 それは、人種差別が激しかった頃の（今も？）米国南部で、黒人が泊まれるホテルを記した旅行ガイド。なぜグリーンなのか？誰にとってグリーンなのか？謎なのですが...。 良い映画でした。最初に実話だとうたわれたからこそ、さらに胸に染み入りました。 主人公は、めっぽうケンカっぱやくて腕っぷしが強い、それでいて家族思いなイタリア系アメリカ人。ニューヨークのナイトクラブの用心棒をしていますが、クラブの改装で失業中。 粗にして野だが卑ではないナイスガイです。」 何かいい稼ぎの仕事はないかと探していたところ、思いがけず舞い込んだのは、天才黒人ピアニストの南部ツアーの運転手。それもただの運転手ではなく、半ばボディーガードとして、彼を守ってツアーを最後まで無事に完遂する用心棒だったのです。 この黒人が、繊細で知的で品位を重んじる紳士。つまり主人公と、ほぼ真逆のキャラクター。 もともと黒人嫌いだった主人公も、高額なギャラと、黒人に寛容な愛する妻に背中を押されて引き受け、旅に出るのですが....。 ここから先は、見てのお楽しみ。 イロイロな意味で、ハラハラドキドキします。