「超楽観論」に裏付けられた昨年2020年の上昇気流があまり
にも良かった分、この夏から秋にかけては、内外ともに株式市場
は荒れ模様でしょう。
アメリカ株式は余りにも高値圏にまで買い上げられています。
今は、日本株を除けば、債券(国債)も、あまりにも高値圏に
まで買い上げられています。
グローバル・マーケットは、この夏から秋にかけて波乱が訪れる
ことでしょう。
アメリカではとうとう前年同月比5%増しのインフレが火を噴い
ています!!!
年率に直すと10%以上のインフレです。
インフレが5%を上回るようになると、低所得者層を中心に人々
は暮らし向きが苦しくなったと感じて買い控えをするようになり
ます。中小企業を中心に、価格決定力の低い企業は原材料費や人
件費などのコストアップインフレで経営が苦しくなり始めます。
FRBは早急に手を打たなければならない場面に来ています。
しかしながら、パウエルFRBは7月FOMCでのテイパリング発表を
ためらっているように見受けられます。
そういった中、アメリカドル国債10年物の金利(=長期金利)
は、再び1.20%台にまで低下。
グローバル市場では、長期資金の分野でも、株式市場に先んじて
「質への逃避(=株式などのリスク資産からマネーが国債という
安全資産へと逃げ込むこと)」が既に大規模に始まっています。
さらに、先週号でもお伝えしましたように、アメリカ市場では、
短期資金分野でも、株式市場に先んじて1兆ドル規模で「質への待
避」が既に始まっています。
さて、ガバナンスを失った菅政権は、日本財務省の反対を押し切
って「30兆円規模のバラマキ」を実現させる勢いがまだ残って
いるのでしょうか????はなはだ疑問です。
「元先進国」の日本の経済の最大で最後の救いは、「30兆円規模
のバラマキ」ではなく、夏から秋にかけてのグローバル市場の混
乱が収束して、マーケットに再び「リスクオン」が再び戻って来た
暁に、本格的な「日本売り」「円安」が始まることでしょう。その
時、日本株式市場には「最後の輝き」が訪れることでしょう。
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