絶好調な米国経済に2つの落とし穴
「米国成長率引き下げの動き」
景気絶好調と言われる米国で、19日にはダウが一時800ドル以上下げ、10年国債利回りが1.18%まで低下するなど、不安が広がりました。これまで、IMF(国際通貨基金)、OECDなどの国際機関は、見通しの改定ごとに米国の成長見通しを引き上げてきました。最近の予想では今年の米国成長率は7.0%に集中しています。中国経済が変調を見せ始めただけに、まさに米国の独り勝ちという予想でした。
ところが、ここへきて米国の金融機関など、一部で今年の米国の成長予想を下方修正する動きが見られるようになりました。例えば、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、今年の米国成長率をこれまでの7.0%予想から6.5%に引き下げました。彼らは、米国の成長、インフレはすでにピークを越えたのでは、との見方を提示しました。
予測精度の高さで定評のあるアトランタ連銀の「GDPナウ」も、この4-6月の成長予想を、当初は年率10%を超える高成長としていましたが、16日時点では7.5%に引き下げています。国内民間投資や個人消費が春に比べて、足元ではやや減速がみられるためです。絶好調とされる米国景気には、少なくとも2つの落とし穴があったと思われます。
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