「ブロントサウルス復活!」
あたしは子どもの時、鎌倉幕府の成立を「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」だと教わりました。でも、大人になったら、知らないうちに「いい箱(1185)作ろう鎌倉幕府」に変わっていたのです。あたしは子どもの時、太陽系の惑星を「水、金、地、火、木、土、天、海、冥」の9つだと教わりました。でも、大人になったら、知らないうちに一番外側の冥王星が「惑星」から「準惑星」に格下げになり、太陽系の惑星は8つに変わっていたのです。
あたしと同じ経験をした人も多いと思いますが、こんなに小さな変更でも、子どもの時に学校の先生から教わりずっと信じて来たことが、いつの間にかシレッと修正されていると「おいおいおいおいおーーーーい!」と叫びたくなってしまいます。だから、1600年代前半のヨーロッパに生まれた人たちは、あたしたちの比じゃなかったと思います。
だって、この時代のヨーロッパに生まれた人たちは、子どもの時には学校で「天動説」を教わったのに、大人になるまでに、コペルニクスやガリレオやケプラーやニュートンなどの努力によって「地動説」が主流になったからです。子どもの頃からずっと「天動説」を信じて生きて来たのに、大人になってから「実は地球のほうが回ってました」だなんて、これほどの「おいおいおいおいおーーーーい!」は他にないでしょう。
‥‥そんなわけで、子どもの時と大人になってからで話が違って来る「おいおいおいおいおーーーーい!」の中で、あたしが何よりも面食らっているのが「最大の恐竜」です。あたしが子どもの頃、恐竜と言えば、最強の恐竜がティラノサウルスで、最大の恐竜がブロントサウルスでした。そして、他にはステゴサウルスとトリケラトプスが人気だったので、恐竜の絵本も、恐竜の塗り絵も、恐竜のシールも、恐竜のビニール人形も、みんなこの4種がメインでした。
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