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スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」
2021年7月22日(木)
聞く力は話す力、だけじゃない。全方位的能力を高める「攻めの聞き方」具体的筋トレ法
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こんにちは。
スピーチコーチの森裕喜子(もりゆきこ)です。
連休ですね。
暑中お見舞い申し上げます。
今回のテーマは「聞く力」です。
先日16日(金)のまぐまぐトークライブでもお話ししたテーマですが、
話せたのは、お伝えしたかったことの1〜2割でした。
そこで、メルマガにてたっぷり補足してお届けします。
聞く、といってもいろいろありますが、
今回の「聞く」は、
言葉の力、伝える力、さらには様々な能力を高めるための「聞く」です。
ただ受け身で聞いて受け取るだけ、はもう終わり、
「攻めの聞き方」のスイッチを持ちましょう。
まずお伝えしたいのは、いい話をする人はそれ以上に「聞く力」が強いということ。
これは、日々、実感しています。
スピーチトレーニングでも最初に学ぶのは「聞き方」です。
よく、聞き上手は話し上手、とも言いますよね。
(上手という言葉は好きではありませんが、語呂が良いので仕方なく)
でも、そんな甘っちょろいものではありませんよ。
聞く力こそ発信の源、
伝わる話、そして思考力をも変えて行く、最強の自前シンクタンクです。
そして、聞く力が高まると、自ずとすごい能力が身につきます。
これは知っておくべき。
そしてそして。
話すことに苦手感があるなら、
あえて迂回して、まず「聞く力」を高めましょう。
そこから話す力につなげればいいのです。
知的能力を全方位的に手に入れることができる「聞く力」。
それは才能でもなんでもなく、方法を知って実行すれば、
身につけることができるのです。
・・・というのが今日のお話。
わかりやすく具体的な事例も盛り込みました。
それでは「攻めの聞き方」、
よろしくお願いいたします。
<主な内容>
・大勢を前にすればビビって当たり前
・一馬力を何倍にもできる秘策
・1を聞いて10を知る聞き方
・攻めの聞き方は、こうして身につける
・達人の聞き方のリアル
・聞く力の筋トレ方法
・聞く力が高まると、別のすごい能力がくっついてくる
・聞く力は話す力、さらに・・・
・聞くことがもっとも手強い相手とは
>>聞くという娯楽:講談師 神田伯山
>>リーダーシップと言葉の関係:映画「インビクタス 負けざる者たち」
・メルマガ会員特典を活用して、自分の言葉を磨くには
・お便りお待ちしております
・次回トークライブのお知らせ
・編集後記
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<大勢を前にすればビビって当たり前>
グループ研修に伺ったら、
毎回ご参加のみなさんにお尋ねしています。
「人前で話すことはちょっと苦手だなあという方、
手を挙げていただけますか?」
すると大抵、8割くらいの方々が手を挙げます。
どんな属性の方たちでも同じ。
企業の管理職でも、アスリートでも、そうです。
欧米諸国の人たちは一見得意そうにも見えますが、
実は人前で話すことは死ぬほど嫌!という方は少なく無いようです。
結局、ごく一部の人を除けば、みんな苦手何だろうと思います。
ある学者さんが話していました。
かつてマンモスを追って集団で狩りをしていた私たちの祖先、原始の人たちは、
200人くらいの集まりだったそうです。
マンモスがいた時代から随分経ちましたが、
200という数は生命維持と深く関係し、現代人にも宿っている。
現代でも年賀状のやりとりをするのも200人くらいが限度で、
それを超えるのはどうでもいい関係?
Facebookで1000人以上と友達がいても、
実際本当につながっている人は200名くらいなのでは???
そんな話でした。
さもありなん、ですね。
200人を前にするというのは、どんな感覚か。
会場やホールでいうとかなり小規模で、
ステージから客席全員の顔がほぼ認識できるくらいです。
場合によってはマイクなしでも声は届くでしょう。
200だろうと100、50、あるいは10人だろうと、
たった1人でそれらの群衆を相手にしなくてはいけないということに
変わりはありません。
一対一ならまだしも、
1対10、
あるいは、
1対200の相撲なんて、どんな横綱だって勝てません!!
でも、人前で話すというのは、こういうことなんですよね。
話し手はいつも一人。
そこで、どう伝えるか、なんです。
一馬力を二百馬力にするような仕掛けがあれば、
なんとかやり切れる可能性が生まれます。
スピーチは勝ち負けではありませんが、
一人で大勢の聞き手と相対するのですから、それなりの作戦と準備が必要。
どんな作戦?
たとえば、孫氏の兵法です。
<聞く力は、一馬力を何倍にもできる秘策>
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」
何をするにも、
その対象、相手をよくよく知っておく。
その上でこちらのすべきことを考える。
そうすればどのような戦も負けることがない。
そんな意味合いですよね。
真っ先にすべきは、適当に相手のことを把握しておく。
スピーチの準備でいうなれば
まずは聞き手の属性や、
聞き手が話を聞く目的など、
ありとあらゆる情報を集める。
これに尽きます。
情報収集するには・・・どんな力が必要か?
そう、ここで「聞く力」が登場します。
少ない情報でもそこから推測したり、
仮説を立てたりしながら現状把握できる聞き方が必要ですね。
そして、そこから的確な事前準備という計画を立てていく。
つまり、ただ「聞く」では足りない。
「聞く」は、すなわち
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