【神楽坂物語】
月に一度の東京出張はリュウトの楽しみだった。
5次元講座の講師としての仕事なのだが、仕事というよりも自分のマニアックなメソッドを沢山の人に聞いてもらえるのが嬉しかったのだ。
本当ならば天使のことも細かく話したかったのだが、それは天使界の掟があるらしく、細かい話はしないようにしていた。
何だかんだと、天使をからかったり言い合いになったりするのだが、マジで感動するような内容の話も出てきたりするのだ。
いつもふざけているような天使ではあるが、たまに天使っぽいこと言ったりするのだった。
そんなことを言うと
「天使やろ!ここちゃんやろ!」
とすぐに突っ込まれるのだが、なんせ冗談が多いのでどこまでが本当のことか考えさせられるのである。
たまに天使界の事を聞くと
「それは企業秘密や、天使にも天使の事情ゆうのがあるんや、そんなことに興味持たんと、ここちゃんのピンクのお家を建てるのが先やろ」
と反撃されるのであまり首を突っ込まないようにしているのだが、本当の天使はこんな状態だというのをリアル話したくても話せないのだった。
「詳しくは話せないけど、天使って本当にいるんですよ」
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