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第174回 Defiレンディング その2
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▼今回の記事
まず今回は、いつものようにビットコインを中心とした仮想通貨の動向について簡単に紹介する。次に、「DeFiレンディング」の分野で注目されているプロジェクトを一挙に紹介する。
▼ビットコインの動き
7月21日に320万円台まで下落したビットコインの相場だが、5日後の7月26日には430万円台に上昇している。ビットコインの相場は底を打ち、これから急騰するのではないかとする観測も強い。前回に詳しく紹介した金融予測会社、「ファインダー」の調査によると、調査に回答した専門家の61%が、ビットコインは現在荒れた局面を迎えているとはいえ、犯罪的なほど過小評価されていると見ている。彼らの予測によると、2021年の年末にビットコインは、平均して6万6284ドル(約729万円)になるが、今後数年間は価格がさらに高騰すると予想した。
さらに2025年には、専門家は価格が30万ドル(約3300万円)を超えると予測している。今回の調査では、2025年末までの平均予測額は31万8417ドル(約3500万円)だった。そして2030年12月には、価格はさらに高騰し47万ドル(約5200万円)にまでなるとしている。
●影響力のあるイーロン・マスクのツイート
このように、ビットコインに関してて極めて強い相場予測が多くなっている。このような予測はビットコインのみならず、多くの他の仮想通貨にも共通している。
ところで、いまビットコインはまた急騰しているが、これの背景のひとつになった可能性はあるのが、「テスラ社」や「スペースX社」のCEOで億万長者のイーロン・マスクのツイートである。昨年の11月くらいまでは100万円前後で推移していたビットコインは、今年の4月には700万円台に到達した。
この短期間の急騰を主導したのは、イーロン・マスクが15億ドル相当のビットコインを買ったといううわさであった。しかし5月後半になるとイーロン・マスクは、ビットコインのマンイングは大量の電力を消費するので、これが環境破棄を促進するとしてビットコインを売ったとのうわさが流れた、その結果、ビットコインは300万円台まで下落した。
このように、イーロン・マスクが実際にビットコインを売ったのかどうかは定かではないものの、マスクの動きを示唆するツイートはビットコインの相場に大きな影響を及ぼす。
●イーロン・マスクの最近のツイート
そのようなイーロン・マスクだが、数日前に自らのビットコインの買いを示唆するかのようなツイートを行った。これはメッセージの入った画像の投稿だった。3人の女性が居酒屋と思わしき場所でワインを飲んでいる。「私の妻」と書かれた女性がそばにいるイヌの口を手で抑えている、イヌには「私;8本飲んだ」とある。そして画像には、「人々は政府は信用できないと言っている」と書き込まれている。
イーロン・マスクhがこの投稿でなにを言おうとしたのかは定かではないものの、ビットコインが政府のコントロール下にはない仮想通貨であることから、これはイーロン・マスクがビットコインを買いを始めるシグナルだと受け止められ、ツイートが拡散した。
イーロン・マスクは、ドッジコインの最大のファンであり、インフルエンサーとして知られ、そのためもあってドッジコインは1万倍を越えて急騰した。マスクは今年初めには、ビットコインの保有者であることを発表していた。その後「テスラ社」は、ビットコインによる決済を始めたものの、マスクが「BTCの採掘は環境に優しくない」と発言したため、その支払いを停止した。
事実、7月21日に開催された「B-Word・オンラインカンファレンス」というイベントで、イーロン・マスクは、彼自身がビットコイン、イーサリアム、ドッジコインを保有していることを確認した。そしてマスクがCEOの「スペースX社」と「テスラ・モーターズ社」のバランスシートにもビットコインを保有していることを明記しているとした。そしてどちらの会社も、ビットコインを売却するつもりはないということだった。
このような、ビットコインなどの保有を認め、当面は売却する気はないとのマスクの発言を背景に、先のマスクのツイートを解釈すると、これからマスクはビットコインを買ってもおかしくないのではないかという読みも成り立つ。こうした読みがツイートされ、広く拡散した。
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