《抜粋》
グローバル株式市場は、8月は「個人投資家たちの根拠の無い強
気」が支えになってなんとか持ちこたえそうです。
たとえば、7月19日にはS&P500種株価指数が一時2.2%下落
しました。が、この「2%下落」には、「Buy The Dip!(押し目
を買え)」を合い言葉にする個人投資家たちの押し目買いがすかさ
ず入りました。アメリカ株はすかさず値を戻し、史上最高値を更
新中。
一方、アメリカのファウチ所長は、26日、「新型コロナウイルス
の新たな感染拡大の波との闘いで、アメリカは『間違った方向』に
進んでいる。」との考えを示しました。
すなわち、ファウチ氏は、「このままでは、『最悪のケース』では、
アメリカのワクチン接種を拒む人々は、『恐るべき自然淘汰』とい
う『地獄のプロセス』を経て、時間をかけて苦しみながら免疫を獲
得するだろう、その結果、死者数も重症者数も今後急増するだろ
う」と、警告しているのです。
スローダウンする経済成長、なかなか進まないワクチン接種、感
染拡大するデルタ変異種を受けて、7月28日~29日のFOMC
はテイパリング発表を先送りする可能性が高まりました。
おかげで、今のアメリカ株式市場では、「熱過ぎず、冷た過ぎず」
の「つかの間のゴルディロックス相場」が再現されています。
しかしながら、FOMCのテイパリングの先送りは、FRBの「イン
フレ放置」を意味します。
早晩、アメリカでは、インフレとデルタ変異種が同時に猛威を振る
い始めることでしょう。
一時的にせよ、「疑似スタグフレーション(不況の中の物価高)」が
始まり、株式市場を恐怖に陥れることでしょう。
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