デキる男は尻がイイー河合薫の『社会の窓』 Vol.234
1.今週の裏返しメガネ----漂う”嫌な”匂い
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厚労省は26日、裁量労働制を巡る有識者検討会の初会合を開き、
対象業務の拡大や運用改善の議論をはじめました。
裁量労働制は「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」とは異なり、
労働基準法がすべて適応されるため、労働時間はあらかじめ決められた
みなし残業を含み、深夜手当などの割増賃金が発生します。
裁量労働制をめぐっては3年前に成立した働き方改革関連法で当初、対象
業務の拡大が盛り込まれましたが、厚生労働省の調査に多くの不備が見
つかり法案から削除。
そこで「どうにかして拡大したい勢力」が再び動き始めたわけです。
先月、厚労省は「裁量労働制の実態に関する調査の結果」を公表したので
その結果を“エビデンス”に、「だってほら、こんなにみんな拡大してほしい、
運用を簡単にして欲しいっていってるじゃん!」という思惑だと、個人的
にはとらえています。
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