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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第439号2021.7.28そ配信分
●なぜこの時期に日本の学校教育が長い夏期休暇を設けているのか
自国開催のオリンピック夏期大会を生涯で2度経験する。オリンピックは、
4年周期開催。前回の第18回東京大会は1964年10月10日に開幕だった。今回の
第32回大会は7月23日開幕、8月8日閉会予定となっている。過去の記憶を辿れ
ば、スポーツの秋という言葉があるように10月開催が妥当に思える。
北半球の日本では、時折太平洋の日付変更線から南米ペルー沿岸にかけての
海面水温が平年より低くなる『ラニーニャ現象』が発生することがある。
そんな”冷夏”に見舞われることが予測可能ならそれもありだろうが、訪れ
る未来予測は簡単ではない。右の例外を除いけば、盛夏の東京でスポーツの国
際大会には賛同しかねる、と考えるのが現代の東京に暮らす日本人の大半の意
見だろう。
なぜこの時期に日本の学校教育が長期にわたる夏期休暇を設けているのか。
現在では冷房空調が普及した。都市空間では日常活動に困難を生じる確率が下
がったが、それでも実感を以て捉えることが出来ない人々が多数派を占める。
そんな状況下にあって深く考える習慣が薄れているかもしれないが、古来日本
の夏は酷暑と相場が決まっていた。涼を求める知恵には事欠くことがない。
だからこそ、日本では東北以南の大部分で一月半に及ぶ『夏休み』があたり
まえになっている。冷房の普及するずっと前に義務教育時代を過ごした私らは、
それを自然の成り行きだと捉えることが出来た。地球温暖化論議が喧しくなっ
てから、ことさらのように暑い夏がメディアによって印象づけられているが、
私の記憶でも夏は基本的に蒸し暑かった。
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