英誌『エコノミスト』の誤診
鄧小平「先富論」を生かさず
金融指標が示す構造停滞接近
不可避となった生産性の低下
世界で著名な英国経済誌『エコノミスト』は、昨年8月15日号で中国経済を絶賛した。「『シーノミクス』は封じられない」と題する記事を掲載したもの。「シーノミクス」とは、習近平(シー・ジンピン)のシーである。日本語で言えば、「習経済政策」と言えよう。
あれから1年経った現在、「シーノミクス」は明らかに色が剥げており精彩を失っている。英誌『エコノミスト』は、なぜ中国の実態を見誤ることになったのか。それは、GDPの成長率だけに目をやっており、中身の詳細な点検をしなかった結果であろう。過剰な家計と企業の負債に注目していたならば、「『シーノミクス』は封じられない」などというタイトルを付けることもなかったであろうと惜しむのである。
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