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中国「窮余の策」 成長断念し社会安定を優先、経済は構造的な「停滞期」へ突入

勝又壽良の経済時評
  • 2021/08/05
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英誌『エコノミスト』の誤診 鄧小平「先富論」を生かさず 金融指標が示す構造停滞接近 不可避となった生産性の低下 世界で著名な英国経済誌『エコノミスト』は、昨年8月15日号で中国経済を絶賛した。「『シーノミクス』は封じられない」と題する記事を掲載したもの。「シーノミクス」とは、習近平(シー・ジンピン)のシーである。日本語で言えば、「習経済政策」と言えよう。 あれから1年経った現在、「シーノミクス」は明らかに色が剥げており精彩を失っている。英誌『エコノミスト』は、なぜ中国の実態を見誤ることになったのか。それは、GDPの成長率だけに目をやっており、中身の詳細な点検をしなかった結果であろう。過剰な家計と企業の負債に注目していたならば、「『シーノミクス』は封じられない」などというタイトルを付けることもなかったであろうと惜しむのである。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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