今現在のアメリカの企業業績は絶好調。
目下のところ、2021年第二四半期の企業業績は、前年同期比
で70%増しとなっています。
とはいえ、アメリカ株式市場は、昨年の第二四半期には、「人類
は新型コロナとの戦いで勝利する!」という「超楽観論」に基づい
て、「1年後の景気回復と企業業績の大幅改善」を見越して、それ
を目標に、それを先取りして上昇してきたところがあります。
その目標を堂々とクリアした今、アメリカの企業業績は、今後は
「改善率」が低下してゆくことが予想されています。
もしかしたら、今現在のこの夏あたりが今年のアメリカ株式市場
の「ピーク」「天井」になるかも知れません。
もちろん、数ヶ月単位で眺めれば、あのアメリカでも、たとえ「半
数近くの人々は自然淘汰という名の地獄のプロセスを経験する」
としても、冬までには「集団免疫」はなんと獲得できることでしょ
う。
そうなれば、人々の消費・生産活動は、マスクは外せないものの、
そしてワクチンは定期的に打ち続けなければならないものの、新
型コロナとうまく共存してゆくスタイルを取り戻してゆくことで
しょう。
さらにさらに、
アメリカという国の上層部には、「日本経済のようなデフレに陥る
くらいならば、高めのインフレのほうが、ずっとましだ。」という
「強迫観念にも似た、強い思い」が厳然と存在しています。
想定以上にデルタ変異種の感染拡大が経済をスローダウンさせた
り、あるいは、「アメリカの超格差社会」が想定以上に長く強力に
アメリカ経済にデフレ圧力として働いていることが明らかになれ
ば、晩秋には、パウエルFRBはテイパリングを再び先送りにして、
バイデン大統領は再びヘリマネをばらまくことでしょう。
一方、2021年のヨーロッパ株式市場は、アメリカ株式市場に
比べると出遅れ感が残っていて、まだまだ上昇余地があります。
日本の政治経済は、先進国では無くなって「元先進国」に落ちぶれ
つつあります。が、既に株式市場はこれを織り込み済みでしょう。
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