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126回 感染症学者とは?

和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
さて、先週、ちょっと触れたが近藤誠先生と対談で本を作っている。 改めて近藤先生の本を読むと非常に勉強になる。 がんの専門家なのに、成人病にしても感染症にしてもワクチンにしてもものすごい文献を読む能力と考察力である。 勉強のやり方がわかっているということだろう。 日本の医学部というのは、入る前までは勉強のやり方がわかっている秀才(上から言われた通りの勉強しかしないでド根性で入ってきたバカもたくさんいるが)が大学の医局という宗教のようなシステムでバカになっていくのだが、こういう医者がいるのが本当に救いだ。 さて、コロナが怖いということになった元凶の一つが有名人の死だ。志村けんさんと岡江久美子さんが代表格だ。 岡江久美子さんの場合、乳がんの術語処置で免疫機能が落ちていたのではないかという話になったが、さっそく、彼女の所属する事務所が放射線治療を受けていたことを発表した。 しかし、現在の放射線治療は全身の照射をまずしないし、そもそも多門照射のターゲットの場所以外の線量では免疫機能が落ちはしない。(これは近藤先生も論じている) 近藤先生の見立てでは、おそらく抗がん剤を使っていたのだろうということだが、これを事務所が打ち消した形になった。 調べてみると、岡江さんは全薬工業のジキニンという薬のCMに出ていた。そして、この全薬工業は実は抗がん剤で儲けている会社だった。この会社に事務所が忖度したということだろう。 日本のテレビ局というのは、きれいごとを言っておいて、広告主の悪口は言わない、要するにみかじめ料を払ってくれたら守ってやるというやくざのようなところがある会社だ。

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  • 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
  • 世の中のいろいろなことにたった一つしかないと考え、それを信じ込むことは、前頭葉の老化を進め、脳に悪い。 また、それが行き詰った時に鬱になるというメンタルヘルスにも問題を生じる。 ところが日本では、テレビでもラジオでも、○○はいい、××は悪いと正解を求め、一方向性のオンパレードである。 そこで、私は、世間の人の言わない、別の考え方を提示して、考えるヒントを少しでも増やし、脳の老化予防、メンタルヘルス、頭の柔軟性を少しでもましになるように、テレビやラジオで言えない暴論も含めて、私の考える正解、私の本音を提供し続けていきたいと思う。 質問、相談、書いてほしいテーマ等、随時受付。
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