ハードルが下がったRRBの緩和縮小
「雇用はほぼクリア」
FRB(連邦準備制度理事会)が資産買い入れの減額(いわゆるテーパリング)を開始する時期を決めるポイントとして幹部が指摘した点は次の2点です。1つは、7月、8月の雇用が力強く改善を見せるかどうか、2つ目は今の高いインフレ率が一時的で早期に収まると確認できるか、です。
このうち、前者については先週末の7月の雇用統計が予想以上に強く、課題をほぼクリアしたことになります。雇用は94万人余り拡大した上に、6月、5月分が合わせて11万人以上上方修正されたので、実質100万人以上の雇用増加が確認されたことになります。
しかも、労働参加率が61.7%と、前月から0.1%上昇する中で失業率が0.5%も低下しました。パンデミックのために求職活動ができなかった人がまだ160万人いますが、経済活動の再開、ワクチン接種の高まりで彼らも近々労働市場に参加できるとみられます。6月で失業保険の上乗せが終了した州が26あり、彼らが今後就職活動を始める可能性があり、8月の雇用に加われば。当局の課題はほぼクリアされます。
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