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2021年8月13日号(Vol.173)-Non-Confrontationalのススメ(3)&いばらの道を歩むアフガニスタンの運命

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第173号(2021年8月13日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもお読みいただきありがとうございます。 また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。 8月6日の広島原爆投下の日、9日の長崎原爆投下の日を過ごし、改めて76年前の悲劇に思いをはせ、 平和への誓いを新たにしています。 また、HOPeのプリンシパル・ディレクターとして、皆様の#Cranesforourfutureへのご参加を心より御礼申し上げます。 またいろいろと賛否両論があったオリンピックも14日間の日程を終え、アスリートたちの躍動もあり多くの感動をもらいました。しかし、同時に国内のコロナ感染数も大幅に増加して、何とも複雑な気分が残ったことも事実かと思います。 今週号のメルマガですが、 まず【1】のコーナーでは、先々週、そして先週に引き続き、 交渉・コミュニケーションの際に目指すべき姿として 【正面衝突を避ける姿勢(Non-confrontational attitude)】についてお話ししています。 今週号では 『もし、自らがnon-confrontationalなタイプであって、交渉相手もnon-confrontationalなタイプなら、 どのように対応すればいいのか』 についてお話ししています。 内容は、本編をお楽しみに。 次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。 一つ目は、【大国に翻弄されるアフガニスタン】についてです。 今週に入ってタリバンの侵攻が勢いづき、止まる気配を見せません。 アメリカ軍の完全撤退が月末に迫る中、アフガニスタン情勢と治安は一気に乱れ、混乱を極めています。 今後、アフガニスタンはどのような方向に向かうのか? 非常に懸念を持っています。 詳しくは、【2】の【国際情勢の裏側】のコーナーでお話いたします。 二つ目は、【イスラエルが狙うアフリカと国際情勢】についての考察です。 アフリカ大陸がまた大国の草刈り場になるのでしょうか? イスラエルが2002年に、今は亡きカダフィ大佐の猛反対で追い出されたアフリカ連合(African Union: AU)に オブザーバーとして戻ってくることが決まりました。 その裏には農業国でもあるイスラエルの農産物の輸出先の拡大という経済的な実利の獲得という目的と、 政治・外交的な目的が込められた動きであると言えます。 先のパレスチナ・ハマスとの交戦を受けて、国際社会からの非難の声が大きくなっているイスラエルにとっては、 国連加盟国193か国のうち54か国を占めるアフリカで友好国を増やして親イスラエルの国際世論の醸成につなげたいとの思いが あります。 それはまるで中国と同じ作戦に見えます。 その目的のために、ITおよび農業灌漑における先端技術の供与と輸出をてこにしようとしています。 結果、これまでに46か国と外交関係を樹立し、チャド、ギニア、赤道ギニア、モロッコ、スーダンとは国交を樹立しています。 ここで供与された技術には、スマートフォンによる監視技術も含まれており、 それらは、南アフリカやナミビア、チュニジアなどの国々を苛立たせ、 AUに対してイスラエルのオブザーバー参加を拒否する動きに繋がっています。 特にパレスチナと連携を示すイスラム教国が多く、かつ過去の植民地支配下の苦悩を知っている国々が多いアフリカでは、 イスラエルと組む実利を取るか。それとも、同胞パレスチナとの連帯を取るか。 その選択肢に揺れ、アフリカはまた分断の運命をたどりつつあります。 その背後には、常に米中欧州などの大国の政治的な意思が見え隠れするのですが・・・。 詳しくはまたお話ししたいと思います。 今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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