【パンデミック】
「それ、そのまま本にできないですか?」
出版社の社長は喜んでいた。
それは、出版社のメルマガで読者向けに書いたメッセージだった。
世の中は疫病で大変なことになっていた。
少しでもみんなの気持ちをおそめようと琉球より愛をこめてのメッセージを送ったのである。
出版社はそれを採用してくれて、出版社のメルマガで配信してくれたのだ。
それを見た社長は、ぜひその続きを書いて出版したいと言ってきたのだ。
出版社から依頼されて書くのは初めての事で、リュウトは喜んで引き受けた。
実はすでに別の本が同時に3冊出版するのが決まっていたのだが、その本は直ぐにでも出版したいという意向だったので、その本を入れて4冊の本を5月、6月の2ヶ月で出版するのが確定したのだった。
リュウトがセミナーの中止を決断して直ぐの事だった。
疫病が感染拡大し、東京に緊急事態宣言が出されたのである。
「なるほど、そういうことだったのか」
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)