7月30日のメルマガ 第153号だったと思いますが、
昨年、私の奥さまのお母様が亡くなられた後、
「夜中や早朝に頻繁にチャイムがなった」
というようなことを書きました。
その後、過去の資料などを見ていましたら、
シュタイナーの 1908年の講義の内容が出てきました。
そこに以下のようなことが書かれていました。
「へえ」とか思い、自分が資料として保存していたことも忘れていたようです。
1908年のシュタイナーの講義より
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非常に興味深いことがあります。
目が覚めるとかすかな音が聞こえてくることがあるのではないでしょうか。
目が覚めるときに注意深くしていれば、
だれもがドアをノックするのが聞こえるような、
注目すべき体験をすることがあります。(略)
その音はなにかを意味することがあります。
たとえば、遠くでだれかが死んだとき、
目がさめるときにドアがノックされるような音を聞くことがあります。
その音は死んだ人と関係を持っているわけです。
ただ、人間はそのようなことを正しく解釈することができません。
文字の読み方を習っていなかったなら、
その文字の意味するものを知ることはできません。
そのように、
目が覚めるときに聞こえる音が意味するものを解釈することができないのです。
死んだ人がドアのところにやってきて、
指でノックしたのだと信じる必要はありません。
しかし、死後三、四日の間は地上に止まっている死者は、
固体のなかに生きています。固体との結びつきから、音が発するのです。
誰かが遠くで死んだときに、
その予感がすれば、音の意味するものをよく解釈できたわけです。
ある人が死にます。
死者の魂は、まだ地上に結びついています。
人間は音を発しながら、地上から去っていくのです。
その音は、遠くからでもよく聞こえます。
このようなことがらに注意深かった時代には、
人間は地上の物質との関係をよく知っていました。
今日では迷信だと思われていることを、科学的に証明することができるのです。
しかし、正確に知る必要があります。
空気のなかに霊的世界を知覚するようになり、
そのときに苦痛を感じなければ、
空気のなかに生きる霊的存在は逃げてはいきません。
ところが、文明人は苦痛を感じやすくなっています。
非常な暑さのなかで働かねばならない人たちは、
働いているあいだに霊的な世界を知覚している時間がありません。
空気のなかに霊的な存在を見るのは、危険なことではありません。
だれでも危険に陥ることなく、空気中の霊的存在を見ることができます。
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ここまでです。
シュタイナーの時代は、「ノック」ということだったようですが、
今の死者は文明の利器を経験していますので、
チャイムということになるのですかね。
ここにあります、
> 空気のなかに霊的世界を知覚するようになり、
> そのときに苦痛を感じなければ、
> 空気のなかに生きる霊的存在は逃げてはいきません。
>
> ところが、文明人は苦痛を感じやすくなっています。
というところから、
全体的に今の世では「死者がコワイ」というような概念があることと、
「文明人は苦痛を感じやすくなっています」
というのは関係があるのかなという気もしました。
この苦痛の「原因」に関して、
やはりシュタイナーさんに言わせれば、「唯物主義に偏り過ぎているため」
とも言っています。
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