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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 085
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、JK制服についてご紹介します。
メルマガの趣旨が変わってしまったわけではありません。中国のビジネスの話です。中国のオタク市場=ACGN(アニメ、コミック、ゲーム、ノベル)が巨大であることはみなさんよくご存知だと思います。
その中に、コスプレ市場があり、「JK制服」「漢服」「ロリータ」の3つが大きな市場に育ってきて、「三坑アパレル」と呼ばれるようになっています。坑というのは穴のことで「ハマるもの」、日本の「沼」に近い語感の言葉です。つまり、3つのハマるアパレルという意味です。
この三坑アパレルは、元々は特殊なコスプレでしたが、今ではカジュアルウェアの領域にも広がっています。漢服はパーティーなどだけでなく、部屋着としても使われますし、漢服姿で街を歩いている女性も、ちょくちょくとまでは言わないものの見かけることがあるようになりました。
JK制服はよりカジュアルウェアに進出をしています。さすがに上下きっちり制服姿にしている人はなかなか見かけませんが、制服テイストのチェック柄のプリーツ入りミニスカートを履いている女性はもはや珍しくありません。JK制服がファッションアイテムのひとつとして取り入れられたのです。
2021年になって、盲盒(ブラインドボックス)で成功したポップマートが、JK制服、ロリータ服などを製造販売する「猫星系」(ギャラクシーキャット)に数千万元の投資をしたことが発表されました。これにより、各証券会社が三坑アパレル業界を調査、分析したレポートを公表するようになっています。
JK制服の起源はもちろん日本であり、今でも日本製制服は「本場もの」として高い価値を持っています。そこで、今回は、ビジネスとしての三坑アパレルを、JK制服を中心にご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 085
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