No.480 (2021年08月15日発行)
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鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
生活保護受給者やホームレスになったら夢は追えない。夢ではなく「これ」を追え
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多くの成功本は「夢を追え」「夢をあきらめるな」「夢を実現させよ」と情熱的に説く。誰でも「もう少しこうなりたい」とか「絶対に実現したい」とか思うものがあったりするので、「夢を追え」と言われると奮い立つ。
特に社会経験の浅い若者、あるいは今の自分に満足できない中高年が触発されて、実際に夢を追うために定職を捨てた。
彼らの夢は「芸能人やアイドルや俳優になって大成功する」とか「事業で大成功して大金持ちになる」とか、実現が難解なものが多い。しかし、成功本などを読んだ人間は、不可能だとは考えない。
自分の能力や運不運などをすべて無視して「為せば成す」「信じれば報われる」と思い込むので、どんなものであれば、それを強く願えば実現できるような錯覚を持つのである。
こうした夢を持った若者が、夢の実現のために自由な時間が必要なので定職に就かずに突き進む。だから、彼らのほとんどは非正規雇用者となっている。非正規雇用者は、学歴が足りずに普通に就職できない若者だけでなく、実は「夢追い人」もかなり混じっている。
非正規雇用者というのは一般的に、賃金が低い上にベースアップもなく労働契約も不安定なので、長く続ければ続けるほど貧困に落ちやすい労働形態だ。しかし、好きな時に休めるし辞められるので、自由な時間はそれなりにある。
自由な時間を夢に割いてそれが実現できれば良いのだが、実際には夢を実現できるのはごく少数の「才能と、運と、時代」に恵まれた人だけである。大半が挫折する。挫折しても、そこから正社員になったりすることはなかなか難しいので、生涯を貧困で暮らすことになる。
実のところ「夢を追う」というのは......
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