昨日は終戦記念日でしたね。
今回は、太平洋戦争の原因をお金の面から探ってみたいと思
います。
太平洋戦争というと、「軍部の暴走」ということばかりが
取りざたされます。
が、この「軍部の暴走」について、あまり語られてこなか
った歴史的事実があります。
それは、「当時の国民は、軍部の暴走に熱狂していた」と
いうことです。
満州事変から2,26事件まで、国民の多くは軍部を圧倒
的に支持していました。
軍部が暴走するほど、国民の支持は高まるというような状
況だったのです。
なぜ軍部の暴走を国民は歓迎したかというと、戦前の日本
は現代以上の「超格差社会」だったからです。
戦前の日本経済は、一部の財閥に支配されていました。
終戦時、三井、三菱、住友、安田の4大財閥だけで、全国
の企業の資本金の49,7%を占めていました。
資産額ではそれよりももっと高い比率を占めていたとされ
ます。
日本経済の過半は、数家族の財閥に握られていたのです。
財閥がどれほどの財力を持っていたのか、わかりやすいの
が「旧財閥邸」です。
現在、東京には旧財閥家の邸宅が、博物館や記念館などに
なっているケースが多々あります。
たとえば、上野公園の中にある都立庭園の「旧岩崎邸」や
東京都北区にある都立庭園の「旧古河庭園」などです。
上野公園の「旧岩崎邸」は、東京の一等地に1万6千平方
メートルにも及ぶ広さを持つ大邸宅です。
外国人が設計した西洋風建築物でビリヤード場まであり
ます。
訪れたことがある人は、その広さに驚かれたはずです。
しかもこの大邸宅は、岩崎家が所有していた邸宅のほんの
一部に過ぎません。
さらに岩崎家の財産の大半は不動産ではなく株券でした。
岩崎家の財力がいかに大きかったかということです。
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