新生アフガンは中国に吉か凶か
「米撤退でタリバンがアフガンを実効支配」
米軍がアフガニスタンからの撤退を決めたことを受けて、タリバンがアフガン全域をまた支配するようになり、15日には首都カブールを制圧しました。すでにガニ大統領は用意していたヘリで国外脱出をしていて、事実上「無血開城」となりました。この動きに熱い視線を送っているのが中国です。
中国の王毅外相は、これ以前にタリバンの幹部と面会していて、タリバンへの接近を企てていました。反面、インドの首脳との会談を拒否していただけに、中国の親タリバン、反インドの姿勢が明らかになっていました。これまで米国が中東から西アジアでの影響力を行使していましたが、今回、米国がこの地から手を引いたことは、改めてここでの中国の影響力行使に、絶好のチャンスとなります。
米国政府はこの20年の間に、アフガニスタンを親米政権にすべく、大金を投じ、軍の訓練、武器の供与でアフガニスタンの親米政権、ハミド・カルザイ大統領、ガニ大統領を支援してきました。今回、ガニ大統領は国外退去しましたが、カルザイ元大統領は残り、タリバンとの交渉にあたると言っています。米国の影響力が全くなくなったわけでもありません。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)