第174号(2021年8月20日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもお読みいただきありがとうございます。
また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。
今週号のメルマガですが、
まず【1】のコーナーでは、今週号から
交渉・コミュニケーションの際に目指すべき姿として
【ひたすら聞くことの大事さ】についてお話ししています。
先週号の(3)のコーナーでもご紹介したListenという著書を読み、
いろいろなことを思い出し、整理しながらお話ししていきます。
内容は、本編をお楽しみに。
次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。
一つ目は、【カブール陥落と“失われた20年”】についてです。
先週号で『大国の意志に翻弄されるアフガニスタンの人々』と題してお話しし、
勢いを増すタリバン勢力による国内主要州と都市の奪還、そしてカブール陥落の可能性についてお話ししました。
まさにその日、カブールは陥落しました。
ガニ大統領が国外(UAE)に避難し、カブール国際空港からどんどん飛び立つアメリカ軍輸送機と各国の航空機、
そしてそれに何とか乗せてもらおうと空港に押し寄せるアフガニスタンの人々・・・
それは、20年にわたるアメリカとその仲間たちの“アフガニスタン民主化の夢の終焉”を意味し、
アメリカ合衆国の戦後史にもう一つの敗北が刻まれた瞬間でした。
以前、僅かながらアフガニスタンの戦後復興に携わる機会があったものとして、いろいろな思いがこみ上げてきます。
詳しくは、【2】の【国際情勢の裏側】のコーナーでお話いたします。
二つ目は、【ミャンマー国内の混乱の深化】についてです。
2月1日に国軍のクーデターにより、10年間続いた民主化の試みにピリオドが打たれたミャンマー。
スー・チー女史は再度軟禁され、そして国軍勢力により一方的に訴追・弾劾されています。
ついには、NLDも解党へと追い込まれ、民主化の芽は摘まれようとしています。
多くの都市で国軍と民主派勢力との衝突が起き、国軍による発砲、拷問、民間人への武力行使などが行われた結果、
少なくとも1000人以上が命を落としました。
国際社会からの孤立を厭わない国軍勢力とミン・フライン総司令官。
欧米諸国が次々とミャンマーを見捨てる中、力の空白に入り込み、影響力を強め、勢力圏を拡大する中国やロシア。
そしてそれを警戒するASEAN諸国。
大きな力と変化のうねりが今、東南アジアの要所に位置するミャンマーを襲っています。
本件についても、詳しくはまたお話ししたいと思います。
今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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