2020年から2021年にかけて、パウエルFRB議長とイエレ
ン財務長官は、協力して超の付く巨大ヘリコプターマネー(ウル
トラ・バズーカ砲)をバラマキました。
振り返ると、2010年秋、バーナンキ元FRB議長は「QE2
と呼ばれる「マネーのバズーカ砲」を発射、グローバル規模で「巨
大な資源コモディティー・バブル」を巻き起こしました。
穀物などのコモディティー価格の急上昇は、食品価格をも急騰さ
せて、新興国の人々の日々の暮らしを大変苦しいものにしました。
この食品価格の急騰が、その後の「アラブの春」という反政府運動
の引き金になります。このとき、北アフリカではエジプト・ムバラ
クやリビア・カダフィなどの独裁政権が次々と倒されてゆきます。
2020年、パウエルFRB議長の放った超巨大ヘリマネは、巡り
巡って、この春から、中国で9%前後の「生産者物価の急騰」を巻
き起こします。
この「生産者物価の急騰」には、北京政府は「消費者物価の価格統
制」という強行手段で対抗、「人民の不満」をなんとか抑え込もう
としています。警察国家:中国では、「人民の不満」は反政府運動
へと昇華されず、若者たちは「寝そべり族」へ。
一方、中国製のワクチンはたいして効かないことから、中国では
今後「地方都市や港湾などの強力なロックダウン」が次々と実行
されてゆくことでしょう。
価格統制もロックダウンも、「成長を押し殺しでも、中国共産党の
延命を最優先させる」という「北京政府の強い意志」の現れです。
しかしながら、価格統制もロックダウンも、今後、様々な中国製品
をかえって急速に品薄にさせてゆくことでしょう。
旧ソ連の末期時代のように、「商店の棚から商品が忽然と消える」
といった「猛烈なインフレ」が、はたして中国にも訪れるの
か???
欧米のクリスマスシーズンには、先進各国の人々は中国製品が値
上がっていることに、驚くことでしょう。
かつて世界中にデフレをばらまいた中国が、今度は世界中にイン
フレをばらまくのか???
かくして、今後は中国の経済は大きく減速、中国発の経済減速と
インフレが世界中に波及して行くことが、今から警戒されていま
す。
中国発の「世界同時の景気減速」懸念です。
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