規制連発の裏にある焦り
高額所得層を叩く理由は
「中所得国の罠」現実へ
米中のGDPが逆転する
飛ぶ鳥を落とす勢いできた中国経済が、ついにその成長源泉の底が見えた。はっきり言えば、成長力の源であった労働力が枯渇化したのだ。こうした欠陥の上に、計算外の要因としてパンデミックと米中対立のデカップリングが加わった。
習近平氏の性格によるのだろうが、民族主義を前面に出してしまった結果、今さら他国との協力体制を築けない根本的な欠陥が、中国経済の前途を塞いでいる。強烈な「戦狼外交」が、中国の対外的な信用を失墜させた。今後は、自ら選んだ「茨の道」を歩むほかない。
さらに悪いことには、習氏が「終身国家主席」を目指す体制を敷きつつある。西側諸国は、この狙いが世界覇権を目指すことにあると結びつけている。習氏の存命中は、米中冷戦が不可避と西側諸国を身構えさせているほどである。これも、中国にとっては不幸な出来事である。
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