秋の景気回復期待を裏切った菅政権
日本の市場やエコノミストの間には、コロナ禍で低迷を続けてきた日本経済も、この秋以降は急回復するとの期待がありました。緊急事態宣言が解除されれば、9月にも回復に向かうとの見方すらありました。これまで3度にわたって補正予算が組まれ、個人には30兆円以上の「超過貯蓄」があり、感染不安の後退でこれが消費に回り、さらに秋の選挙に合わせて景気対策が打たれるとの期待が背景にあります。
しかし、菅政権は目下機能不全に陥り、これらの期待がことごとく裏切られています。選挙を直前に控えながら経済対策の準備が遅れ、そもそも昨年来上乗せした補正予算でさえ、執行できないまま使い残しとなっています。景気の先行きに不安を感じる市場が、日本株の低迷という形でこれを表しています。
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