ドクター畑地の診察室104.2021.8.29.
現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。
世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信!
https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/
三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる
現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長
診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当
https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php
****************************************
アフガンからの脱出
私がこのような事に関係するとは思いもよりませんでした。8/16は私の誕生日なのですが、その次の8/17のことです(秘書:何故8/16の誕生日をアピールしているのか不明)。以前に三重大学に留学していて、少し面識があったRさんから“アフガンよりの脱出を考えているが手助けをしてほしい”との連絡が秘書にありました。秘書から聞いた私は“可能な範囲での手助けはできます。もし私にできることがあれば言ってください。”と返事をしました。
彼は医師でもあり、アフガニスタンの大学で教鞭を取っています。外からではあまり内情まではわかりませんが、かなり“タリバン”に対して恐怖を覚えています。彼曰く、現在2日起きに居場所を変えて転々としているとのことでした。アメリカ軍は、自国に関係するアフガン人をアメリカに輸送できるよう輸送機を充分に派遣してますが、(アメリカ軍の警備付きで)日本はできていません。アメリカに関係のあるアフガン人は救われるが、日本に関係があるアフガン人は救われないことになり、とても歯痒い気分になりました。
事態が急遽動いたのは8/24のことです。なんと、日本大使館員はもうすでにアラブ首長国連邦のドバイに退避してアフガニスタンにいない中、自衛隊が3機もの輸送機を日本大使館、日本と関係がある組織に勤務するアフガにスタン人の救出のために派遣したのです。このような事は日本としては初のことで、私は少し日本のことを誇らしく思いました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)