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第657回 アフガンの崩壊は意図的か?日本も無縁ではない米の戦略 後半、パーカーのバイデン予言
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▼今回の記事の要約
今回はアフガニスタン情勢に専念するためにいつも書いている新型コロナウイルスに関連した情報は割愛することにした。
8月31日をもって米軍の全部隊は撤退した。アフガニスタン全土を掌握したタリバンは勝利宣言し、これまで米軍が掌握していたカブール空港を管理下においた。すでに獲得した米軍の装備で武装したタリバンは声明を出し、1)イスラムのシャリア法に基づき女性にはすべての権利が保障されること、2)前アフガニスタン政府や軍、そして米軍やNATO軍の協力者への恩赦、3)アメリカをはじめとした国際社会との協調関係を築くこと、4)アフガニスタンに12あるすべての政治勢力を結集した包括的な政府を樹立することなどを方針とすることを明らかにした。また、海外からの投資を歓迎するとした。
これは1996年から2001年当時にアフガニスタンを武力で抑圧的に統治していたタリバンとは大きく異なる姿勢だ。タリバンは自分たちが根本的に変化し、国際社会に受け入れられる存在になったことを協調している。
もちろん、タリバンのこうした声明を信じる国や機関は少ない。しかしタリバンを長年支援してきたパキスタンの「パキスタン軍統合情報局(ISI)」などは、周辺諸国に積極的に働きかけ、変化ししたタリバンを受け入れるように交渉している。また中国もこうしたタリバンの変化に注目し、良好な関係を維持しようとしている。
だが安定政権を目指すタリバンの不安定要因は、「ISIS-K」のようなIS系のテロ組織である。彼らはイラン、アフガニスタン、タジキスタン、ウズベキスタンなどを含むかつては「ホラサン州」とかつて呼ばれた地域にカリフ国の建国を目指している。この武装組織の動向が問題となっている。
だが「ISIS-K」が実は陰でCIAの支援を受ける組織であり、この地域に最近連れてこられた集団であることが分かった。これからもアフガニスタンが安定することはなさそうだ。やはり、ズビグニュー・ブレジンスキーがかつて立案したソビエトを押さえ込むための外交政策が、今度は中国を対象として適用されているのかも知れない。
最後に、イギリスの著名なサイキック、クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言を紹介する。パーカーはバイデンは任期をまっとうすることなく退くこと、アフガニスタンの次は北朝鮮が問題の中心になることなどを予言した。
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