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風の声を聴く【前線形成と大雨の特色】210905

気象予報士 荒木真理子の『風の声を聴く』
  • 2021/09/05
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◇───────────────────────────────────────◇ 気象予報士 荒木真理子の 『風の声を聴く』 ◇──────────────────────────────────2021.9.5号 ◇ 8月半ばには、異例の真夏の前線停滞。例年と異なる現象は、日本だけではありません。 ヨーロッパでは、南部を中心とした地中海周辺地域では、顕著な高温に。 主な原因はおそらく偏西風の蛇行。アフリカ付近の高気圧が勢力を強めて北東方向に張り出し、ヨーロッパ南部では、下降気流の断熱昇温により気温が上がりました。またスペインでは、南西からの暖気の流入が強まりました。 そして、8月中旬から度々大雨に見舞われているのがアメリカ。 まずトロピカルストーム「フレッド」がフロリダ州に上陸。続いて、「ヘンリー」はロードアイランド州に上陸。さらに、9月に入り、ハリケーン「アイダ」から変わった熱帯低気圧の影響で、ニューヨークなど各地で大雨による浸水被害などが相次いでいます。 一方で、アメリカ西部、カリフォルニア州では、乾燥と強風により火事。 アメリカ上空でも、偏西風が大きく蛇行している状態です。 そして、日本。9月に入り、一気に季節が進みました。秋雨前線の停滞です。 8月半ばの前線とはどう違うのか。その特色をおさえていきましょう。

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