No.483 (2021年09月05日発行)
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鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
なぜ野良犬の鈴木傾城は、ぶらぶらしながら経済的に困窮しなかったのか(1)
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もともと私は20歳の頃から東南アジアの歓楽街に沈没するようなライフスタイルを持っていたので、私のまわりは社会から爪弾きにされた人たちばかりだったとも言える。
当時の私が親しく付き合っていた人たちは、安宿に巣食うドロップアウト組、チンピラ・ゴロツキ、セックスワーカー、ホームレス、ドラッグ依存者、アルコール依存者……と、こうやって書けばまさにアンダーグラウンド人脈である。
私自身は今もこうした人たちと一緒にいるのが好きだが、別に表社会の人とは断絶しているわけではないので、ごく普通のサラリーマンをやっている人たちとも、エリートとも、議員とも普通に付き合うことも違和感はない。
ただし私自身はどこにも属しておらず、アンダーグラウンドの人間たちが好きだからと言って、彼らと一緒にアンダーグラウンドのビジネスをしようと思ったことはまったくない。かと言って表社会の人間になったわけでもない。
ビジネスと言えば、話はいろいろ持ちかけられた。パスポートの転売やら、ドラッグの売買やら、詐欺やら、水商売の経営やら、ポルノ製造やら、人身売買やら、本当に私にアンダーグラウンド人脈が私に持ってくる「儲け話」はろくなものではなかったと苦笑する。
今でも、未公開株の取引やら仮想通貨の売買やら競売物件の関与やら風俗店の共同経営やら妙な物販の販売やら何やら、私のところには本当にいろんな話がくる。
しかし、私自身は他人が持ち込んできた儲け話はまったく関心がないので返事もしない。検討することもない。もしかしたら、その中のいくつかは実際に私に利益をもたらすものもあったのかもしれない。
そういう話が持ちかけられるたびに、私はふと思うのだ。「それは資本主義の抜け道なのだろうか」と……。
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