カジノ疑惑の秋元司被告が有罪になった。
判決文を読むと「公人としての倫理観はおろか、この種の犯罪に関する最低限の順法精神もなく、長期の実刑は免れない」と断罪されている。
公判は公開されているはずなので、守秘義務はないものということであえて言うと、私は、秋元氏の秘書の精神科的な病状の意見書(正式な鑑定の扱いなのかよくわからないが)を書いている。
入院中の一番具合の悪い時期に検事が取り調べを行っているし、一部しか映っていないビデオを見る限り、あまりにカルテに書かれた病状と違い過ぎる。
弁護士さんの話では、本当の取り調べのビデオ撮影を行わず、作られた文章を読んでいる疑いが強いそうだ。
少なくとも精神科医の立場からすると、そのほうが納得がいく。
秋元氏が公人としての倫理観がないというなら、このような検事の取り調べだって、公人としての倫理観がないとしか言いようがない。
事情を知らないのだろうが、ニュース番組では判決文をもとに秋元氏の倫理観をボロクソに言っていたが、裁判官だって、私の意見書を踏みにじるし、検察は平気で違法と言われても仕方のない、少なくとも病人に対する配慮のない捜査をしている。
悪人(と世間や検察やマスコミが決めた人)には何をやってもいいというのは、本当に怖いことだ。
裁判は、合法的な手段で捜査を行って得られた証拠に基づいて行われるものだ。これでは先進国とはとても言えない。
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