No.484 (2021年09月12日発行)
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鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
なぜ野良犬の鈴木傾城は、ぶらぶらしながら経済的に困窮しなかったのか(2)
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2020年の後半あたりから2021年の春頃まで、私はパチンコ依存者たちの取材をずっと続けていた。
たぶん、かなり近いうちに一冊の書籍として発売できる見通しなのだが、パチンコにどっぷりと浸って抜けられなくなってしまった人たちと話して気づいたことも多かった。
彼らは彼らで「資本主義の抜け道」を探していて、パチンコこそが「それ」だと最初は思った人もいたということだ。
私はまったくパチンコをやらないし、パチンコ依存の書籍をまとめたと言ってもパチンコそのものに関心があるわけではない。私が関心を持ったのは「パチンコに溺れた人たち」であってパチンコそのものではない。
私から見たらパチンコというのは、「ただの大金を吸い込む娯楽」にしか過ぎないし、「ギャンブルマシン」である。ところが、パチンコ依存に陥ってしまった彼らにとっては、それ以外の要素に目を向けていた。それは「資本主義の抜け道」という要素だったのだ。
私たちは誰でも資本主義で生きている以上は金を稼がないといけないのだが、世の中の99%の人は「やりたくもない労働」で生計を立てている。そして、その労働はよほどのエリートでもない限り必要最小限の収益しか生み出さない。
苦しい労働はずっとずっと続く。
「もっと金があったら、こんな苦しい労働なんかしなくても済むのに」「もっと楽に稼げればストレスがなくなるのに」と誰しもが思うことだ。そして、その延長線上でこのように考えるようになっていく。
「もっと楽に稼げる方法はないのか。資本主義の抜け道はないのか……」
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