在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 大澤 裕
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1.米国の国境に殺到するハイチ人の悲劇
2.なぜ海外報道は偏向しやすいのか?
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1.米国の国境に殺到するハイチ人の悲劇
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このメルマガで何度も紹介した米国国境の危機がいよいよ本格化してきています。
テキサス州のデル・リオというテキサス州の国境の町に現在1万4000人のハイチ人が殺到しています。
3万5000人しかいない町の職員や当局を圧倒しています。
そしてマットレス、果物、おむつ、毛布などをもってくるハイチ人がまだ続いています。
ハイチ人の移民の増加は、バイデン大統領が就任して始まりました。
今年の夏にハイチ大統領の暗殺やマグニチュード7の地震が発生し拍車をかけました。
またバイデンは5月にすでに国内に居住している15万人のハイチ人の保護資格を延長しました。
これもハイチ人を刺激しました。
バイデンが人道的ビザを与えているという噂がソーシャルメディアで広まりました。
結果としてハイチ人が米国の国境に殺到して国境危機になっているのです。
この1万4000人は入国許可を待っているわけですが不法入国しようとして捕まる人もいます。
今年度、国境で警備隊が摘発したハイチ人は2万8000人近くに上ります。
前年4,300人、前々年2,000人からの急増です。
ハイチ人の国境殺到にたえきれなくなった米国政府はハイチへの強制送還便を再開しました。
批判していたトランプのパンデミックを理由に移民を追い出す公衆衛生命令「タイトル42」を使ってです。
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日本のマスコミはずっとトランプについて「貧困な白人を騙している」とか「Qアノンの陰謀論を信じるアメリカ人がトランプを支持している」といった報道を繰り返してきました。
しかし、トランプが繰り返して主張している真っ当な国境政策についての解説はほとんどありませんでした。
参考
https://www.mag2.com/p/news/498543
https://www.mag2.com/p/news/503388
想像してみてください。
大量の不法移民が日本に押し寄せたとします。
海岸で捕まった不法移民(密入国者)が「難民申請します」と片言の日本語で言ったとします。
もし警察が「では来月に福岡裁判所にきてください。難民として在留資格があるか審査します」といってその場で簡単に釈放したら、あなたはどう思うでしょうか?
まして、ほとんどの不法移民が裁判所に出頭せずに日本中に逃亡するとわかっていたら。
「政府は何をしているのだ?」と怒らないでしょうか。
また外国人は「日本の国境はザルだ」と思わないでしょうか?
これが、トランプが一貫して最初から最後まで批判した国境のキャッチアンドリリース政策です。
トランプは難民申請はすべて国境管理所にきてやれといったのです。
私には当然の主張に思えます。
さらに言えば、米国のサンクチュアリシティー(聖域都市)も私には理解できません。
ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィア、ロサンゼルスなど「不法滞在であっても基本的人権を侵してはならない」という名のもとに、不法移民を保護しています。
それら都市の警察は不法移民の摘発捜査に協力しません。
都市によりますが、低所得者向けの医療保険、フードスタンプ(食料費補助)、児童福祉、教育補助、職業訓練、運転免許証交付などを行います。
もちろん一般市民の税金で運営されます。
いかに人道的な処置としても行き過ぎではないでしょうか?
「どうぞ不法移民としてアメリカに来てください」と言っているようものです。
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