No.485 (2021年09月19日発行)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
監視資本主義。今後は悪夢の社会になっていくが、悪夢に投資せざるを得ない現状
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
★『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』のバックナンバーはこちらから購入できます。
http://www.mag2.com/archives/0001566290/
これまでの号はこちらでチェックしてみてください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ハーバード大学のショシャナ・ズボフ氏は、現代の社会がどのような資本主義なのかというのを一言で表した。
「現代は、監視資本主義である」
これが彼女の見解である。私もこれに同意する。この監視資本主義というのは、何を意味しているのか。簡単に言えば「企業が私たちの個人情報を収集して金儲けにつなげる」というのが監視資本主義の骨子である。
私たちは、何の疑いもなくGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のサービスを受け入れているのだが、彼らのサービスは私たちの個人情報の深い部分まで関わっている。
彼らは私たちの「住所・氏名・生年月日・出身・学歴・職歴・思考・趣味・嗜好・関心・興味・行動・病気・心理状態・人間関係・金融資産・仕事データ・プライベート写真……」のすべてを把握することになる。私たちはGAFAの前では丸裸も同然なのだ。
その結果、何が起こるのか。
彼らは私たちが「何が好きなのか」を知っているので、私たちにどんどん好きなものを買わせることができるようになる。「こういうのが好きなんでしょう?」と広告を出してきて、私たちの無意識に訴えて買わせる。
私たちは自分の意志で何かを買ったと思っているのだが、もしかしたら私たちの趣味趣向を知っているGAFAという支配者に「うまいこと操られて買わされている」のかもしれない。
実は、それだけではない。ショシャナ・ズボフ氏は監視資本主義によって、さらに別の事態が起こっていることも示唆している。実のところ、私はそちらも恐ろしいと感じたのだが、それは......
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)