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政界激震の予兆/日大が特捜部のターゲットになった背景【No.463】

石川ともひろの永田町早読み!
日本大学に東京地検特捜部のメスが入った。 日大と言えばアメフト部の卑劣なタックル事件で、田中英壽理事長の巨大な権力に注目が集まったのが2018年5月のことである。 謝罪の場にも現れずマスコミを完全無視した姿勢が問題視されていた田中氏が、ついに特捜部のターゲットとなった。 日大は大学として日本最大の規模を誇り、社長さんの数は日本一とよく言われたものだ。 卒業生の数が多いので必然的に中小、零細企業のトップとなって地元に戻る人が多くなるからである。 現在も7万4000人を超える学生数で日本一を保っている。 大学本体の運営事業だけでも多くの利権があるだろう。 出入り業者に対してのキックバックは相当な額にのぼると思われる。 私自身も秘書時代、小沢一郎代議士が日大の大学院出身だったこともあって事務方と親しくした時期もあった。 日大出身の経営者で「櫻門一郎会」という支援団体を結成してもらい、当時の瀬在幸安総長も参加していただいたが、小沢一郎が権力から離れるとともにご縁も少なくなり、現在の田中理事長とは直接のご縁はない。 今回の特捜部案件は病院施設に絡むものだ。 近年、病院施設に絡んで受注しようとする業者は「いかに寄付をするか」が選定を左右すると言われている。 大学病院内の薬局については、北海道大学医学部で昨年、業者選定のやり直しをする事態になった。 この業者は、薬局の業務とは直接関係のない外国人研修生の寮を建設することを裏条件にしていた。 日大ではアメフト事件以来、内部告発が相次いでいたという。 それだけ田中理事長による私物化が進んでいたと言える。 日大だけでなく全国の大学でも同様の問題が起きているので特捜部としては一罰百戒の意味もあるのだろう。 かつて東京地検特捜部長だった森本宏氏が……

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