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第182回 分散型アセットマネージメントとDeFi その2

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第182回 分散型アセットマネージメントとDeFi その2 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 いつものように今回も、ビットコインを中心とした暗号通貨の全体的な状況を紹介する。次に、「分散型アセットマネージメント」の分野で注目されているプロジェクトを一気に紹介する。 ▼暗号通貨の今週の動き それでは早速今回の最初のテーマを書く。ビットコインを中心とした暗号通貨の全体的な動向についてである。今週はビットコインの相場に大きな影響を与える際だったニュースはなかった。そのためビットコインの相場も5万ドルをはさんだ水準で比較的に安定した展開になっており、大きな下落も上昇もなかった。そうしたなか、暗号通貨の投資家が集まるSNSで注目されていた動きを紹介する。今後のトレンドを見る上で重要な情報だ。 ●エルサルバドルの状況 やはりもっとも注目されているのが、ビットコインを法定通貨として導入したエルサルバドルの国内状況だ。先週までは、政府が開発した電子ウォレット、「Chivo」の不具合が不安を呼び、手持ちのビットコインをドルに転換する人々が、ATMに殺到していた。 すでに中南米の複数の国々がビットコインの法定通貨化の可能性を模索しているので、エルサルバドルの状況は、今後の動きを決定する上で非常に重要である。これが法定通貨として機能することがはっきりすると、法定通貨化の動きは他の国々でも加速するので、ビットコインの相場にも大きな影響を与えることになる。エルサルバドルでは今週なにが起こっているのだろうか? エルサルバドルでは、ビットコインが法定通貨となってから10日目を迎えた。先週の混乱も収まり、今週は比較的に安定した状況になっている。エルサルバドルでは国民が国内でビットコインを使えるようにするために、政府は「Chivo」という独自の暗号ウォレットを導入している。エルサルバドル政府は、「Chivo」のアプリをダウンロードした14歳以上の国民全員に、30ドル相当のビットコインをプレゼントすると発表した。このウォレットの導入は、エルサルバドル政府のインセンティブとなった。 ちなみにビットコインは、エルサルバドル唯一の法定通貨ではない。ビットコインは、国民になじみのある米ドルと一緒に運用されている。ということでは、ビットコインが法定通貨として機能するかどうかは、国民が実際に売買の手段としてドルとともにビットコインを使うかどうかに依存する。もし国民がこれを拒否した場合、専用ウォレットの「Chivo」もダウンロードされず、法定通貨としては失敗したことになる。 しかし、エルサルバドルのブケレ大統領によると、国民のビットコイン拒否のようなことは起こっていないようだ。エルサルバドル国民は、暗号を法定通貨として使うことにうまく適応しているようだ。エルサルバドル国民の17%が「Chivo」ウォレットをダウンロード したことが分かった。これは、すでに約110万人の国民がすでにウォレットをダウンロードしたことになる。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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