【雨のち雨】
「バキョット、バキョットー」
「おぉ、ここちゃん、どうした?不機嫌やな」
「退屈なレベル」
「そうだな、今年は雨ばっかりやな」
「晴れてる国に旅行に行ったらええんやない?」
「ここちゃん旅行行きたいの?」
「そりゃそうやろ、こんなゲジ眉ばっかり見てても飽きるやろ」
「ここちゃん天使やから自由にどこにでも行けるんやないの?」
「トト、ここちゃんは天使やで、でもトトはそのゲジ眉が重くて自由にどこにでも行けんやろ、第一、トトが楽しいになる事でここちゃんのポイントになるんよ、トトが楽しくならんとあかんやろ、トトが楽しくなるためには、ここちゃんが楽しくならんとあかんやろ、せやからトトが楽しいになるために、トトがここちゃんを楽しいにしないとあかんのや、分かったか」
また何やら面倒くさい屁理屈を言い始めた天使だった。
まぁ慣れてくると聞いているフリをして聞かないという器用な事ができるようになっていた。
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