■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第446号2021.9.21配信分
●日本の総人口は終戦からリーマンショックまでの間に5000万人増えていた!
気になっていることがある。今ある多くの問題は私ら自身から生じたものだ
ろうか?ということである。一つだけ確実なことは、総人口の29%超が65歳以
上のいわゆる高齢者で占められるようになった。去る9月20日の『敬老の日』
に合わせて総務省が2015年の国政調査を元にした人口推計を公表した。その数
3640万人(29.1%)で、前年比で22万人増えた。
いわゆる少子高齢化を伴う人口減少は、21世紀の日本が世界に先駆けて人類
史上初めて直面する有史以来の事態とされる。過去においては、14世紀中頃に
ヨーロッパ人3分の1が死に絶えたパンデミック(ペストの流行による)など
感染症の世界的大流行が人口減をもたらした例はあるが、自然減によるピーク
アウトは初めてだろう。
その最大要因としては、今や世界人口の80%が暮らす『都市化』があると言
われているが、その点についてはまたの機会に譲ることにする。
人口動静は常に具体的な結果として表れている。日本の総人口は1億2622万
7000人(2020年国政調査人口速報集計結果:総務省)。5年前の2015年比マイ
ナス86万8000人だった。総人口の最高値は2008年の1億2808万人。遡ること51
年の1970年1億0372万人、終戦の1945年7214.7万人、維新から5年後の明治5
年3480万人(いずれも内閣統計局)で、徳川260年の幕藩体制期は幕府成立直
後の1603年は1227万人。政権が安定した1700年代以降になって概ね3000万人台
で推移した。室町幕府成立時(1338年)は818万人、鎌倉幕府の1192年は757万
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)