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習近平、「思惑」ことごとく失敗 反中国の動き強まり 経済行き詰まる

勝又壽良の経済時評
  • 2021/09/30
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習近平、「思惑」ことごとく失敗 反中国の動き強まり 経済行き詰まる 製造業中心の戦時経済体制へ 豪州への啖呵で返り血浴びる 逆効果になるテック産業虐め 日本以上の不動産バブル規模 習近平中国国家主席は、昨年1月以来一度も外国へ出ていない。新型コロナウイルス感染防止が、表向きの要因であろう。だが理由は、それだけと思えないのだ。中国内外で、かつて直面したこともない難題に遭遇している結果と見られる。 一つは、「戦狼外交」の行き詰まりである。中国の経済成長に伴い、中国のプレゼンスの増大を利用して、海外で他国を外交的・軍事的に圧迫するケースが増えているのだ。この結果、これまで築いてきた外交路線に大きな軋みをもたらしている。中東欧では、リトアニアが公然と「一つの中国論」を無視して、台湾と外交関係を復活させた。豪州は、中国の外交的圧迫に対して、米英豪による「AUKUS」で攻撃型原潜を導入することになった。 もう一つは、中国経済の行き詰まりである。不動産バブルをテコに経済成長を続けてきたが、ついにその「効能」が切れただけでなく、「副作用」となって中国経済を圧迫し始めていることだ。中国不動産開発業界で第2位の中国恒大が、デフォルトの危機を迎えた。9月23日の外債金利支払いが実行できずにいる。1ヶ月間の支払い猶予期間はあるが、それを過ぎれば「デフォルト」になる。とりわけ、外債へのデフォルトは中国の経済的信頼度を一気に引下げる。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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